亡くなった愛犬の声を聞きたい。それが友人の最後のメッセージでした。

亡くなった愛犬の声を聞きたい。それが友人の最後のメッセージでした。

3年まえ友人の愛犬が交通事故で亡くなりました。8歳のチワワでした。

まだ元気いっぱいで、いつも目をウルウルさせて、とても可愛くて近所のアイドルでした。

彼女自身も明るく朗らかで、笑顔の絶えない女性でした。

友人が姑さんからの電話にでようとした瞬間、うっかり手をすべらせて、リードがはなれ、彼女の愛犬は産業廃棄物をはこぶダンプカーにはねられました。

ダンプカーの運転手は止まったそうですが、泣き崩れる彼女なんかおかまいなしに、車が汚れたどうしてくれるんだと罵声をあびせ、立ち去っていったようです。

近所の人があわてて、彼女と愛犬を近くの動物病院に連れて行ってくれましたが、即死だったそうです。

そして彼女はしゃべらなくなりました。大好きなスイーツをもっていっても、一口たべて、トイレにかけこみ吐く。

暗く表情も落ち込み、身なりにも気をくばらないようになりました。

髪の毛もボサボサで、あの明るく朗らかな彼女はどこへいったのか。みる影もありません。

きっとペットロスになったんだと思います。

愛犬の死が姑さんのせいだと思い込んだ彼女は、離婚しました。

そして実家に戻り、ひきこもるようになりました。

死にたい。彼女と話すたびに、その言葉がでてきました。

子宝に恵まれなかった彼女の唯一のなぐさめは愛犬でした。

それが残酷にもとつぜん奪われ。考える事ができなくなったのでしょう。

彼女がなくなる半年まえくらいからか、亡くなった愛犬と一度でイイから話したい。そんな風にいいだしました。

このまま彼女は死んでしまうのではないかという不安がよぎりましたが、考えてはいけないと考えませんでした。

そんなある時ふとペットの気持ち占い評判『死んだペットと話のできる方を探しています』というサイトを目にしました。

しかし亡くなった愛犬と話せる。

そんな事はないだろうと、そしていいかげんなことをして、問題が起ったらいやだという自己保身の気持ちから。

彼女には言いませんでした。

そして彼女はその1ヵ月後交通事故で亡くなりました。

いつもはいかない場所だったのと、いろいろな共通点から、自殺じゃなかったのかというウワサが流れました。

私もそうだったんじゃないかと思っています。

私は気が付いたことを言わなかったことを後悔しています。

もしかして、彼女の気持ちが少しでも晴れたかもしれない。

もしかしてそれで回復したかもしれない。

そんなifばかり考えて、頭がおかしくなりそうです。

夫にこのことを話すと、それは誰にもいうな。そうとだけ言われました。

罪の意識と謝罪できない苦しさに、日々悶々としています。